【裁判】ガチADHDフリーランスが訴訟起こしてみた

【裁判】ガチADHDフリーランスが訴訟起こしてみた

umentuです。ガチADHDというのはガチで、自分からではなく医師から言われADHDの存在を知り診断されました。

さて、そんなことはどうでもいいです。裁判所で少額訴訟の手続きをしてきました。経緯に関しては、以下のとおりですが、ざっくりまとめます。

経緯

  • 2018年1月にシステム開発を受注(250,000円)
  • 2018年1月中旬に別の人がやっているシステム開発の支援を受注(50,000円)
  • 2018年3月末納品。4月いっぱいの検収期間
  • バグ修正しつつ相手の確認が遅れ検収が5月まで伸びる
  • 検収終了し、5末に振り込む約束
  • 振り込まれない
  • 催促
  • 振り込まれない
  • 催促
  • 逃亡

なぜ今頃?

実はほぼ諦めてました。連絡がまったくとれなかったのです。ただし、名前を検索したところgoogle+等のアカウント情報が出てきたため、定期的にストーカーのように催促のコメントを入れていました。あとはLancersのメッセージであったりChatworkであったりと、メッセージの送信先は多岐に渡ります。

そこに先日、たまたまGoogle+のコメントをみた方から連絡をいただきました。内容は

自分もあいつに逃げられました!少額訴訟を検討しています!

と。何がきっかけになるかわからないですね。その方とメールで情報交換をしました。その方は私に比べるとだいぶ少額ではあるのですが、払わない態度が気に食わずお怒りのメールを送り付けていました。それを聞き、こっちも怒りが再燃してきて今回の訴訟に至ったわけです。ちなみにその方は先週末に振り込むと連絡が入り、今週になってようやく振り込まれたとのことでした。4ヶ月待った末に、です。

具体的に何をしたか

何をしたかというとネットで調べたというひとことで終わるのですが、一応紹介します。

前日の準備

訴状の準備

訴状を書きました。通常訴訟がどのようなものかわからないため比較できないですが、少額訴訟の訴状は比較的シンプルに思えました。裁判所のサイトでテンプレートを取得できますが、書くことは以下のとおりです。

  • 事件名(○○に対する売掛金請求事件 のようなわかり易い名前で)
  • 自分の氏名、住所、連絡先等
  • 相手の氏名、住所、連絡先等
  • 請求する金額、収入印紙の金額(※請求する金額によって異なる、詳しくはこちら)、切手の金額(※裁判所によって異なる
  • 請求の趣旨(「いくら支払え」、「遅延損害金はいつから」、「訴訟費用は被告持ち」など)
  • 紛争の要点(「原告と被告はこういう経緯で契約し、納品後いつ支払うと約束したが支払われずにいる」といった内容)
  • 添付書類(訴訟の証拠となる書類一覧)

のちほど詳細をお話しますが、一番詰まった点は紛争の要点でした。要点を説明するときに、「原告は」や「被告は」といった部分をかなり厳密に明記する必要があります。例えば「○○年△△月□□日に契約と結んだ」と書く場合は「原告と被告は○○年△△月□□日に契約と結んだ」というふうに書きます。当たり前のように思えてしまうかもしれませんが、主観ではなく客観視して書くことが重要です。

また、複数の契約を結んでいる場合などは、誰が読んでも誤解のない形に時系列で書き、またどの契約がいくらなのかも明確にする必要があります。渡しの場合、ここらへんは少々配慮が足りませんでした。

証拠集め

次に準備したのが証拠集めです。今までやりとりした契約書はもちろん、見積書や注文書であったりどのような作業をしたかがわかる工数管理表であったり、メールやチャットのようなメッセージのやりとりも証拠として提出します。今回のクライアントとはChatworkがメインだったため大変でした。というのも、無料アカウントでは出力することができないからです。今回はメッセージのやりとりをスクリーンショットで取得しファイルに添付して印刷して提出しました。事件化後も証拠を提出できるため、足りないと思った場合は郵送で早めに提出したほうがいいそうです。

当日

まず近所のセブンイレブンに行き、一気に3部印刷しました!「提出用」「送付用」「控え用」です。

今回は都内だったため、東京簡易裁判所に行く必要がありました。東京簡易裁判所は霞が関にあります。しかし、まだ用意していない物がありました。それは「切手」と「収入印紙」です。切手は自分と相手の郵送用に使われます。収入印紙は裁判手数料ですね。東京簡易裁判所の少額訴訟の切手は「3900円」、収入印紙は請求額300,000円だったため3,000円でした。金額と枚数を書いた紙を持っていくとスムースに買えました!

郵便局の窓口の方がまだ研修中だったため、少々ご迷惑をおかけしました……。ご対応、ありがとうございました。

最終的に収入印紙は裁判所提出用の訴状に貼るのですが、貼らなくていいです!裁判所の方が書類をチェックした際に書類を修正する必要が発生しうるからです。後述しますが、私も一度作り直しました。ちなみに収入印紙は裁判所の方が貼ってくれました!

裁判所へ

さて、裁判所につきました!裁判所は荷物検査があります。当然、ADHDの私はポケットに夢という名の金属類をたくさん入れているので、何度もひっかかりました。ここでも警備員さんのご厄介になりました。

荷物検査が終わりどこにいけばいいのかわからなかったため、受付の方に聞くと、なんと……

「あ、民事ですか?民事は隣の建物です。」

なんと、こちらは刑事裁判の裁判所でした。すごすごと出口から出て、隣の家庭裁判所に行きました。そこでも同じように手荷物検査があり、夢いっぱいの私は……。警備員さん、すみません。

入るとすぐのところに「少額訴訟相談所」の文字が。入って番号札を受け取るとすぐに担当の方が対応してくれました。「売掛金に関して総額訴訟を……」と言い終わないうちに「あ、はい。大丈夫です。書類あるんですね。見せてください。」と。(早っ)と思いつつ、書類を出してチェックしてくれました。おおよそテンプレート通りに書いたのでよかったのですが、以下の点で矛盾があるとご指摘いただきました。(矛盾という言葉を使われているあたり、裁判所ぽいなと思いました。)

  • 金額(単純な入力ミスでした)
  • 日付(証拠書類と被告との口頭でのやりとりのギャップによる修正が必要でした)
  • 不必要な記述(相手が個人で住所=勤務地の場合、勤務地の記載が不要、など)
  • 屋号と名前の間に「こと」(例: Umentu Lab こと ○○)

「その点を直せばいい」とのことだったため、PCを持っていたので一度裁判所を出て修正をし、印鑑を押して再度裁判所に出向きました。もちろん、荷物検査は夢が……。で、再度チェックを受けると良さげな仕草だったため「これで終わりか!」と思ったら、

「おそらく大丈夫だと思いますので、6階の民事の少額訴訟の窓口に提出してください。」

とのこと。(6階?おそらく?ん???)という感じでしたが、ここは書類作成の相談窓口で提出場所はきちんとした部署がありました。また、「おそらく」といったのはより厳密なチェックを窓口でするため、相談窓口ではとりあえず一通りチェックしたという書類を書いてもらい、6階の少額訴訟の窓口に向かいました。

少額訴訟の窓口にて

窓口に行くとすぐに担当の方が迎えてくれました。「提出用書類」「送付用書類」を渡すとすぐに簡単なチェックをし始めました。「相談窓口には行かれましたか?」と聞かれたので、相談窓口でもらった書類を渡しました。やはり相談窓口には一度行ったほうがいい印象でした。簡単に書類が揃っているか、切手はあるか、収入印紙はあるかの確認をして、少し少額訴訟についての書類を渡されて、廊下の椅子で読んで待っているように言われました。

読んでいると、相談窓口のときにもいわれたことが書いてありました。ざっくりまとめます。

  • 少額訴訟は原則1日で行うため調べられる証拠が限られるので、主張の根拠となる証拠は必ず用意すること。人を呼んできてもよい。呼びたい人が呼べない場合は、陳述書でも可能。
  • 判決によって、相手の経済状況を鑑みて分割であったりしばらく支払いに猶予をもたせる場合もある。遅延損害金の一部を却下することもある。
  • 不服の場合でも控訴はできない。ただし、2週間以内に異議申し立てをすることができる。ただし、再審議は同一の裁判官であり、また上の項目の支払い方法に関する申し立てはできないことと、再審議後の異議申し立てはできない。
  • 相手が少額訴訟に関して異議を申し立てた場合、通常訴訟に移行する。
  • 証拠は裁判の一週間より前に被告の人数+1の数を送付すること。
  • 当日は指定時刻の5分前までに到着すること。遅れると不利な裁判になる可能性がある。
  • 簡易裁判所の場合、司法委員が原告と被告の間を取り持ってくれる。

(なるほど……。遅れちゃいけない。早く行こう。)などと思っていると、先程の窓口の方が別室に案内してくれました。そこで詳細な訴状チェックが行われます。結論から言うと、

訂正の嵐

でした。日付であったり、「被告」「原告」を厳密に記載することだったり、複数契約の場合は金額も分けて書く、などでした。しかし意外だったのが、ボールペンで修正でよかったことでした。書類作り直しかなぁ、と思っているとボールペンとものさしを貸してくれて、修正箇所を訂正するだけでよかったのです。もちろん訂正印がいるため、印鑑は持っていかないといけません。提出用と送付用の書類に訂正を入れ、収入印紙を貼ってもらい完了となりました。

完了後、印象に残るフレーズを聞くことができたのですが、これは個人的にお話することにします。知りたい場合は、なんとかして原告、じゃなかった。私にコンタクトを取ってください!

これで終わりではない。始まりだ。

ここからがスタートです。相手が書類を受け取らなかったり、通常訴訟に移行したりする可能性があります。しかし、あまり経験したくはないですが、とても知り得なかったことが勉強できた一日でした。経過は追って報告します。

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